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【文豪ストレイドッグス】死んだら友人とトリップした件。

第1章 トリップしちゃったんだけどどうしよう(白目)


「…かしこまりました。社長。」
‘太宰に一任する’って…
まさか…
「太宰…アンタまたかい?」
女医さんがうんざりしたように云う。
「此処に連れて来た時点で判っていたでしょう?」
太宰さんが逆に聞き返す。
「妾はただアンタが可愛い子が死にそうだったから助けただけかと。」
そう女医さんが嗤う。
「なにを云ってるんですか~
いえ、何も嘘は云って無いのですが。

…彼女も、此方の世界の住人ですよ。」
真面目な表情を作った太宰さんが云う。

此方の世界…
「…!ちょっと…それアンタ何処で…!」
女医さんが驚いたように声をあげる。
「…ちょっとさっき。後でしっかり皆に説明しますから。」
私だけが何も判ってないんだ。
自分のことを何にも判っていないんだ。
「立てるかい?君に愉快な探偵社員を紹介しようじゃないか。」
太宰さんが笑顔で私に手を出す。

小さく頷き、彼の手を掴んだ。
「愉快な探偵社員って…」
女医さんが苦笑する。
「まぁまぁ。いいじゃないですか。」
手をひらひら振り、太宰さんは返す。
「妾はアンタが一番愉快だと思うけどね。」
女医さんはそれに対して、嗤いながら口を開く。
「さぁ。行こうか。」

私が私のことを判っていない。
結局何も云う事が出来ない。


…私は、なんなの…?
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