第3章 EPISODE 1
「豪炎寺修也です」
「光囉樹希です!」
教卓の前に立って自己紹介。
やるのを分かっていたけど、いざやって見ると緊張するもので。
「(噛んだ?!噛んでないよね...大丈夫だよね?!)」
とあくまで顔には出さずにパニクりながら横に立つ修也わチラリとみると...
「(コノヤロウ...平然としてやがるっ!)」
まぁ 流石修也と言うかなんというか...
と、またあれこれ考えていると
「あっ...あぁああああああああ!!!」
「なっ、なに?!」
ガタンと叫びながらコチラを見るオレンジのバンダナくん
でもこちらと言っても...修也を見てる...?
「知り合いなの?((ボソッ」
「知り合いではないが...まぁ少しな((ボソッ」
「?」
先生に''円堂''と注意されたその少年はカタンッと席に座り直す。
が、大きなくりくりした目をキラキラさせながら私の隣にいる修也を見ている。
もしかして修也のファンとかなのかな...
「おい」
チョンっと脇腹を修也に肘でつつかれる
「あ、はい!」
「光囉の席は豪炎寺の隣だ」
私と修也は無言で頷くと席まで歩いていき座る
「また隣だね!」
小声でそう言うと修也はただ微笑んだ