• テキストサイズ

【ヒロアカ】ガーネットの瞳

第2章 雄英高校


______

個性把握テスト。寝袋とゼリー飲料の先生______相澤消太はそう言った。

(みんなの前で……)

私は恥ずかしがり屋(と、言われている)だから、みんなに見られながら動くことが苦手なのだ。このテストにおいて個性を使用することが許可されたが、気が乗らなかった。けれどこれは『本気』と書いて『マジ』でやらなければならない。
なぜなら______

「ね、具合悪いん?」

「あ、えっと、大丈夫だよ……」

茶髪の、私より少し髪が短い女の子に話しかけられた。私は噛み噛みで答えてしまった。 悪い印象を持たれていないだろうか。

「私麗日お茶子! 貴女は確か、神宮寺舞依ちゃんだよね!? 推薦の! 爆豪君に絡まれとった! よろしく!」

「うん……! よろしく、麗日さん!」

どうやら名前を覚えられていたようだ。差し出された右手を取って握手を交わす。すると、ブンブンと腕を振りながら、麗日さんは口を開いた。

「お茶子って呼んで? 友達!って感じがして良くない?」

「うっ……お茶子ちゃん……!!」

私もブンブンと腕を振った。久々に友達が出来て凄く嬉しい。しかも可愛い、元気な女の子。

(嬉しい……!)

10秒間くらい手を振り合って、私はお茶子ちゃんと同時に我に返った。
周りでは、ボール投げや握力、50m走でものすごい結果が出ていた。

「にしても酷いよねぇ。 除籍処分なんて……」

「そうだね、個性を駆使して結果を残さなきゃ」









/ 34ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp