第2章 三兄第、曇天に立つ
『え?何でそんな話になったの?
もし、お嫁に行き遅れたら。
そぉねぇ、白子か、蒼世にお嫁にもらってもらおうかな★☆
だから、余計な心配しなくてい~のよ(笑)』
天火「な、な、なんだと!?蒼世はダメだ」
『あ、空丸、宙太郎くん!!
これから、獄門処への橋渡しだよね。
私、これから夕飯の買い出しに行くんだけど、何か食べたいものある?』
宙太郎「美月姉だぁ~。オイラ、何でもいいっスよ!!」
『空丸は?』
空丸Г俺は、煮物がいいな。なぁ、美月。
兄貴にはきかねぇの?なんか、あそこで泣きそうになってるけど?」
『あぁ・・・うん。気にしたら負けよ、空丸。
じゃがいも、まだ残ってたし。イモの煮物にしよう。
他の野菜、何か買い足そうっと。』
天火「みぃ~づ~きぃ~」
『はぁ。もぉ、大の男がなんですか。
泣いても、可愛くないよ。
この後、何も予定ないなら、一緒に行く?』
天火「いいのか?一緒に行っても!」
『うん。もちろんだよ。
今日は、特別。煮物に肉を入れてあげるね。
天火兄さん、好きでしょ?』
天火「大好きだぞぉ~。さぁ、行くぞ~。」
天火兄さんが、私に抱きついてくる。
『きゃっ、重いったら!離れなさいっ!
体格差、考えなさ~い!!
空丸、助けて。つぶれる。』
空丸「兄貴、いい加減にやめねぇと美月に嫌われるぞ。」
天火「空丸ぅ、まだいたの?早くいかねぇと、稽古の時間なくなるぞ。」
空丸「わかってるよ。
兄貴、ほどほどにしとけよ。
宙太郎、行くぞー。」
宙太郎Гあいっス!!」
『ニ人とも、気をつけてね~。』