第2章 三兄第、曇天に立つ
『ただいまぁー。白子。』
白子Гおかえり。美月。
あれ、天火も一緒なんだ。荷物、もらうよ。
今日は、盛りだくさんだね?」
彼は、金城白子。(きんじょう しらす)
私と同じで、曇 神社の居候だ。
私は、曇の姓を名乗ってはいるけど、天火達、3兄第とは血のつながりはない。
でも、本当の家族のように接してくれる。
頼れる兄が2人いて、慕ってくれる可愛い弟が2人もいる。
『天火兄さんに、買い出し付き合ってもらったの。
荷物持ちがいる時じゃないとねー。お米とか、味噌って重たいから。
これを、逃すのは勿体ないでしょ?』
白子Гそうなんだ。天火、お疲れ。
美月、男出がいるときは遠慮なく言ってくれよ?
買出しでも何でも、付き合うから。」
『白子、ありがと。やさしー。』
天火「美月。俺だって、優しいぞー。」
『もちろん。知ってるわぁ。天火兄さん。
荷物持ち、ご苦労さま。
ありがとう。また、一緒に行こうねっ!(*^_^*)』
にっこり、笑顔つきでお礼を言った。
天火「お、おう。(〃▽〃)」
『そういえば、空丸と宙太郎は帰ってる?』
白子「うん。裏庭で、稽古してるよ。」
『ちょっと、のぞいてくるねー。
天火兄も、一緒に・・・。えぇっと、後で声かけといて。
何か、今、話かけると、嫌な予感するし。
白子、宜しくねー。』
白子「ははっ。頼まれました。天火、おーい天火?」
天火「か、かわいい・・・。
なぁ、白子。
美月はどうしてあんなに可愛いんだ。」
白子「どうしてか・・。なんでだろうねぇ。
実際、美月は、美人だし。可愛いよ。」
天火Г白子、お前も。美月が好きなのか?」
白子Г正直わからない。妹みたいな存在だったはずなんだけど。
自分のことなのに、わからない。
好きには、違いないけど。それが、家族としてなのか、異性としてなのか。」
天火「ゆっくり、考えたらいいさ。
まぁ、白子が好敵手なら、相手に不足はねぇよ。
どっちにしろ、負けるつもりはないけどよ(笑)」
白子「そんな事、言って。後で後悔しても知らないよ?天火。」