第2章 1
「ルフィ、あなたも何か食べてく?」
「ああ、じゃあ〝宝払い〟で食う」
「あたしだって!」
「でたな〝宝払い〟! お前らそりゃサギだぜ」
「違う!! おれは海賊になってメイカを連れて宝を見つけたら金を払いに来るんだ!!」
「あたしはルフィに頼むもーん!」
「ふふふ! 期待して待ってるわ」
「しししし」
「きっとくるからね!」
食事が運びこまれたところで食べ始めるルフィ達。
「シャンクス」
「なんだ」
不意にルフィがシャンクスに声をかける。
「あとどれくらい、この村にいるの?」
「もしかして、もういっちゃうの...?」
「そうだなァ、この村を拠点に旅をして、もう1年以上たつからな。あと2・3回航海したらこの村を離れてずっと北へ向かおうかと思ってる」
「ふーん、あと2・3回かァ…」
「…早いよ」
「ほーう、メイカはやっぱり俺の側がいいか」
「...うん」
ルフィのぼーっとした顔とメイカの内心の気持ちを察したマキノは眉を下げる。
「………」
「おれ、それまでに泳ぎの練習するよ!」
「あたしだって強くなる!」
「そりゃいい事だな! 勝手に頑張れ」
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