第2章 1
その時、ドアを壊す音と共に男達が入ってきた。
「!」
「邪魔するぜェ」
男達はシャンクス達の元に歩きだす。
「ほほう…これが海賊って輩かい…。初めて見たぜ、間抜けた顔してやがる」
辺りを見渡す男達。
「?」
「誰?」
2人はデザートであるフルーツを頬張りながら喋る。
「………!」
男達がシャンクス達のいるカウンターに着くと論ずる。
「おれ達は山賊だ──が、別に店を荒らしに来た訳じゃねェ。酒を売ってくれ、樽で10個ほど」
この先頭に立つ男、山賊棟梁のヒグマ。
「ごめんなさい、お酒は今ちょうど切らしてるんです」
マキノが謝るとヒグマは辺りを睨みつける。
「んん? おかしな話だな。海賊共が何か飲んでる様だが、ありゃ水か?」
「ですから、今出てるお酒で全部なので」
マキノが丁寧に断る中、シャンクスが口を開く。
「これは悪い事したなァ。おれ達が店の酒飲み尽くしちまったみたいで、すまん」
笑いながら言うシャンクスは酒を手にとる。
「これでよかったらやるよ。まだ栓もあけてない」
酒のビンを見るヒグマは、シャンクスを睨みながら酒のビンを手にとる。しかし、
──酒の割れる音。
ビンが割れたせいで酒は飛び散りシャンクスに全てかかった。
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