第2章 1
場所は変わって酒場。
「野郎共、乾杯だ!!」
「ルフィの根性と、おれ達の大いなる旅に!!」
「がははは、飲め飲め」
「酒! 酒、酒、足りねェよ」
「バカ、その肉はオレんだ!!」
「うるせェ! おれが食う」
「おい、よせ。酒の上のケンカは見苦しいぞ!!」
酒場では最早、宴会状態。カウンターにはルフィと、麦わら帽子を被った男と、ルフィと同じくらいの少女が連なり座っていた。
「あー、いたくなかった」
「うそつけ!! バカな事すんじゃねェ!!」
麦わら帽子の男がルフィに怒鳴る。しかしルフィは本気らしく、
「おれはケガだって、ぜんぜん恐くないんだ!! 連れてってくれよ 次の航海!! おれだって海賊になりたいんだよ!!!!」
それを聞いた麦わら帽子の男は笑いだす。
「お前なんかが海賊になれるか!! カナヅチは海賊にとって致命的だぜ!!」
この麦わら帽子の男は港にさっき止まっていた海賊船の海賊頭、赤髪のシャンクスである。
「でもルフィかっこよかった」
「やっぱお前はわかってんなー!」
「えへへ」
そしてこのはにかんだ少女は銀色の内巻きミディアムヘアー、ブラウンのワンピースに薄茶のブーツを履いたメイカだった。
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