第1章 【 オレ×ト×キミ 】
ノブナガ「たいしたヤツらだ。
尻尾を掴ませねぇ」
マチ「かなりの使い手だね」
『これが鎖野郎だったら良いのにね』
廃ビルや廃墟が建ち並ぶ場所に来た
マチ「誘いに乗ってこないね」
ノブナガ「たぶん、鎖野郎じゃないかもな」
『あ。やっぱり?』
マチ「何で?」
ノブナガ「気配からして尾行してるのは複数だ
だが、鎖野郎は恐らく一人で動いてる。」
マチ「根拠は」
ノブナガ「奴はノストラードファミリーの人間
な訳だろ?にも関わらずウボォーと1対1で
闘ってる節がある。何故なら、マフィア側に
全く動きがねぇからな」
『組が関わっていれば生死を問わず
ウボォーは凡ゆる手段で私達の脅しに使われる
死んでたら今頃ネットで晒されてるよ』
ノブナガ「鎖野郎は単独犯で
今、俺達を追ってる奴らとは違う」
マチ「何か穴がボコボコの理論だけど」
ノブナガ「じゃあ、お前はどう思うんだよ」
マチ「ん…、そうだね。この追跡者も
鎖野郎と関わりがあると思うけどね」
ノブナガ「勘か?」
マチ「勘だ。」
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プルプルプル…プルプルプル…
ピッ
フィンクス「フィンクスだ。」
ノブナガ「お、何だ」
フィンクス「どんな様子かと思ってな」
ノブナガ「ずーっと付けられてんだけどよ
襲って来ねぇんだ。なかなか位置が掴めねぇし
長引きそうだな」
フィンクス「それじゃ良い情報教えてやろうか」
ノブナガ「ん?どういう事だ」
ノブナガが廃墟の窓辺を見た_______
『あぁ、あそこか。ビンゴ!』
マチ「知ってたの?」
『まっさか〜、勘だよ』
マチ「そっか。」
『ノブナガと一緒にこっちに行くね』
マチ「了解」
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ノブナガは窓辺の方へと大きくジャンプした
ノブナガ「よぉ」
『ねぇーー!!!早くどいて!?!?』
下の方からの声がした
ノブナガ「おー、悪ぃ悪ぃ!」
『も〜…』
ノブナガ「それより、フィンクス。
何でお前がここにいる?団長と一緒に
お出掛けじゃなかったのか?」