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最愛の人 【 H×H /クロロ 】

第1章 【 オレ×ト×キミ 】


マチ、ノブナガ、は自分達を尾行している
後ろにいる2人に気付きながら他愛ない話をしていた

余裕綽々としていられるのは長年の経験と知識。そして生まれ持った才能があるからだ



ノブナガ「…見られてんな」

マチ「素人じゃないね」

『もしかして屋上?』

ノブナガ「何処か分かんねぇが
俺達を意識してる」

マチ「鎖野郎かね」

ノブナガ「さぁな、もしそうなら団長の命令通り
やりたい様に殺るだけさ。」

『鎖、か…』

マチ「団長は恐らく、そいつを仲間にしたがってると思うけど」

『仲間に!?…嫌だなぁ』

ノブナガ「…マチ、団長は3人で鎖野郎を
探し出し連れて来いとしか言ってねぇ。
そん時の暗黙のルールは忘れてねぇだろ?
“生死は問わず、手段は好きに”そうだろうが。」

(え、そうなの!?全然知らなかったよ;)

ノブナガ「お前が勝手に団長の意図を解釈するの
は構わねぇがそれを俺に押し付けるのは止めろ」


明らかに二人の雰囲気がガラッと変わっていく

誰もがピリピリしたムードになってきたと
分かるのに、は違った。


(イルミ、何してんのかなぁー)


マチ「私はまだ何も言ってない。
てめぇの意見押し付けてんのは、あんただろ」



マチがそう言い返すと真ん中にあった缶に
ぐしゃっと亀裂が入った。


(ふぁ~~あ…眠いや、、、)


『今ここで決めればイイんじゃない?
“生かして”連れて行くか“殺して”連れて行くかを
ちなみに、私はどっちでも良いから!』

マチ「いいだろう」

ノブナガ「俺も賛成だ」

『んじゃ、コイントスだね。』



そう言うと楽しそうにコインを親指で弾いた
空中でクルクルと回転していたコインが落ちてくるとは手の甲でキャッチした。


ノブナガ「表」

マチ「裏」







果たしてコイントスの結果は_______




『さ、移動しようか』


ノブナガとマチと細い小道へと歩いて行く


(気付かないとでも思ってるのかな…)


マチ「つけられてる?」

ノブナガ「恐らく、としか言えねぇがな」

『つけられてるよ。確実に。
やっぱり殺し屋なんじゃないの?』

マチ「まだ分からないよ」


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