第1章 【 オレ×ト×キミ 】
さて、何を作ろうか
ノブナガに ‘ 味噌汁 ’という物の存在を
教えて貰った
はジャポン料理は嫌いだろうか
‘ 味噌 ’という調味料がいる
それは冷蔵庫の中を探せば見つかった
材料はある。よし、これにしよう
のためにと思うと朝食ですら悩む
味噌汁の作り方を手順通りに進める
鮭を焼いている間に ご飯が炊けた
知識はあっても作るのは初めてだったが
上手くいけたと思う
さあ、起こしに行こうか
ベッドに少し腰掛けて
の顔を見つめる
端正な顔立ちにそっとキスをする
クロロ「、朝食が出来たぞ」
『…ク、ロロ?』
寝惚けていても可愛いと思ってしまう
クロロ「おはよう」
『おはよ』ニコッ
まだ少し眠たそうなので
クロロ「…お手を」
柔らかく微笑むに手を差し伸べ
リビングまで案内する
『ふふ、クロロ 王子様みたい』
クロロ「なら はお姫様だな」
『あはは!そうだね』
のゴースト・リップを
使えば、俺とは “ 永遠 ” に
いつまでも一緒に暮らせる。
最初はそう思っていた。
ゴースト・リップの最大の特徴
それは願いの規模が大きければ大きい程
体力と共に寿命も削られるという事
“ 永遠 ”という計り知れない規模を願えば
きっとは……
『うわぁ〜ジャポン料理だ』
クロロ「ノブナガに教えて貰った」
美味しい〜!と喜ぶが
箸を止め、驚いた顔をした
『…ノブナガ、料理出来たんだ』
クロロ「出来るみたいだな」
『ノブナガ凄いね!イケメンだ』
クロロ「…」
俺は朝食を毎日作っているんだが…
『ん!このスープ美味しい!』
クロロ「それは “ 味噌汁 ” というらしい」
は なるほど、と言いながら
また一口 味噌汁を飲んだ
俺も一口飲もうとしたら
『…クロロってイケメンだね』
クロロ「…」
思わぬ言葉のせいで体が一時停止する
クロロ「何故そう思う」
『食べ方を見て思ったの』
クロロ「食べ方?」
『うん』