第1章 【 オレ×ト×キミ 】
私とシズクは会場の出入口で待ち、頃合いを見て死体を掃除する係。といっても掃除するのはデメちゃん何だけどね…
『逃げてくる奴いると思う?』
シズク「いるんじゃないかな」
『あ、やっぱり?』
シズクと話していたら凄まじい銃声が響く
(始まった_____)
3分も経たない内に悲鳴が聞こえなくなった
(だ~れだっ)
人の気配がしたので“絶”をつかって気配を消す
男「ベーゼ!お前は先に行け___!」
ガッ!!!
シズクがデメちゃんを使って男の頭を殴ると頭から血を流して死んだ
ベーゼと言う名の女はシズクとデメちゃんを見るなり血相を変えて逃げようと走り出した
(逃がすわけないじゃん…フフッ)
地面を蹴り、高く空中に浮くと脚を上げて素早く振り下ろし女の頭めがけて踵落としする
5分以内に片付いてしまった
会場内に入るとそこは血の海。
死体がゴロゴロ散乱していた
フランクリン「呆気ねぇ、呆気ねぇ」
フェイタン「私の出番全然なかたね」
フランクリン「頼むぜ、シズク」
シズク「うん。いくよ!デメちゃん」
デメちゃん「ギヨギョギョ~」
シズクがデメちゃんを構えながら唱える
シズク「この部屋中の散乱した死体とその血
肉片及び死人の所持品、全て吸い取れ!
ついでに椅子も」
デメちゃんを使って吸い取っていく
フェイタン「シズクの念能力、何度見ても愉快ね」
『私、暇じゃん~』
頬っぺを膨らましながら言う
フェイタン「念能力使うな、団長言てたね」
『もぉ~!(過保護なんだから!)』
フランクリン「あぁ?」
フェイタン「ん?」
『へ?』
目をやるとそこには生き残りの男が一人いた
フェイタン『まだ息のあるやついるね』
男「て、てめぇら…何もんだ!…まぁいい誰であろうと皆殺しだ!コミュニティが必ずてめぇらをその家族を辱め、切り刻み、地獄の苦しさを_」
ザシュッ!!!
フェイタンは目にも止まらぬ速さで男の頭と体を切り離した
フェイタン「…家族?何それ」
『“家族”なんて陽の光浴びて生きてきた奴の言う事だよ』
だって私達は
【何を捨てても許される場所】の出身者
“家族”なんて知らない。
それは、これからも変わらない。