第1章 【 オレ×ト×キミ 】
椅子から立ち上がり、後頭部に手を当て
『手加減って難しいや…』
ボソッと言うと銀髪の男の子が目を見開いてこちらを見ていたので少し微笑んだ
『じゃあ…またね!』ニコッ
ゴン「はいっ!さようなら!」
待ってくれていたシズクの方へと歩き出す
外野は(姉ちゃん良く頑張った!)と負けたシズクと私を褒めた
シズク「残念…」
『ま、仕方ないよ!』
待ってくれているフランクリンとフェイタンの元へ向かう
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キルア「さっきと今の、本気だったろ」
ゴン「うん、誰なのかな…あの子たち」
キルア「さぁな…でも二人目は相当お前に
手加減してたぜ。只者じゃねえ感じがする」
ゴン「実は、わざと負けてくれたんだ…」
キルア「え、」
ゴンは困った様に笑い、キルアは驚きを隠せていなかった
ゴン「ダイヤを取られたら困るかって言われて…」
キルア「ならアイツは金儲けしてる理由を察して負けたってのかよ」
ゴン「たぶん、そうだと思う…」
キルア(とんでもねぇな。
考察力、頭の回転の速さ、身体能力…レベルが桁違いって感じ)
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そんな会話がされていたとは露知らずとシズクは合流していた
フランクリン「どうだった」
シズク「負けちゃった。あの子強いよ」
(確かに伸び代は計り知れないね…)
フェイタン「あんな餓鬼がか?」
シズク「ちょっと欲しかったのにな、あのダイヤ」
フランクリン「左でやれば良かったのに」
と言うとフランクリンはシズクの頭に手を乗せた
『私もさっき思ったよ』
フェイタン「そうね。何故利き腕でやらなかたか」
シズク「あ!そうか…
相手が右手出したから、つい。もう1回挑戦したいな」
フェイタン「ダメよ。もう時間ね。仕事開始よ」
『あ、ほんとだ…行かなきゃ』
フランクリン「そうそう。それに買ったり、競ったりは邪道だぜ。俺たち盗賊」
フェイタン「欲しい物は奪い取るね」
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競売が行われる場所へ気球に乗って移動する
フェイタンとフランクリンは正装に着替えて
私とシズクは普段着でそれぞれの配置につく
【会場内にいる者達は全員殺す】
楽しい楽しいパーティーの始まり__