第1章 【 オレ×ト×キミ 】
『ねぇ、まだ時間あるし
一緒にどっか出掛けない?』
シズク、パクノダ、マチに向かって言う
シズク「いいよ」
マチ「私は残る。楽しんできな」
パク「私も残るわ」
そう言うと二人は優しく微笑んだ
フェイタン「私も行くよ」
『やった!フランクリンも
一緒に行こうよ!絶対楽しいよ?』ニコッ
フランクリン「仕方ねぇな…行くか」
他のみんなは?とが問うと残りの者は行かないと答えたので4人で行くことになった
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ざわざわと人が賑わっている場所があり覗いてみると、腕相撲大会が行われていた
シズク「参加しようかな…」
フランクリン「行きたいなら行けよ」
フェイタン「待とくね」
『私も参加しよ~』
人混みを掻き分け前に進むとシズクが男にお金を渡した
レオリオ「おーっと!初めて女の子が挑戦だ!」
周りの外野は(手加減してやれ)だの(頑張れ)など騒がしくなる。シズクは喋りかけて来る男を無視して椅子に座った
シズク「宜しくお願いします」
ゴン『あ、こちらこそ!』
レオリオ「Ready?Go!」
(あれ、シズク左利きなのに…)
接戦だった腕相撲は男の子が勝った
シズク「ありがとうございました」
ゴン「あ、どういたしまして!」
私の方へ歩いてくるシズクにお疲れ様と声をかけた
シズク「頑張ってね、」
『うんっ!』
男にお金を渡して椅子へと歩いて行き座ると外野がまた騒がしくなる
『宜しくね』ニコッ
ゴン「宜しく!」
(私、左で大丈夫かな?)
レオリオ「Ready?Go!」
ゴン「ふっ!!」
『んっ(手加減って難しい~)』
右にも左にも傾かない状態が続いた
『あ、さっきの女の子
腕相撲のプロとかじゃないから!』
ゴン「…そ、そう…なんだっ」
力を目一杯に入れてるせいか途切れ途切れに返事が返ってくる
『ダイヤ…取られたら困る?』
コソッと男の子に聞こえる声で言う
ゴン「っ!…うん」
『そっか!私の負けで良いよ』
腕に入れていた力を抜くと左に腕が傾いた
レオリオ「ざんね~ん!」
『ありがとっ』
ゴン「こちらこそ!」