第1章 【 オレ×ト×キミ 】
プルプルプルプル…
真夜中の電話が歌い出す
ディスプレイにはの文字があった
滅多に掛かってこない人物からだったので、フェイタンは直ぐ電話に出た
フェイタン「どしたか」
『…フェイ、タン…』グスッ
フェイタン「?何故泣いてるか」
電話越しに聞こえる鼻水を啜る音と涙声に
フェイタンは何かあったと察し優しくに問いかけた
『クロロが……』
フェイタン「団長?団長と喧嘩したか?」
『…グスッ…して、ない…』
フェイタン「何があたか話すね」
このままでは埒が明かないと思い、単刀直入に聞いた
『ちゃんと全部話すから
フェイタンの、家に行きたい』グスッ…
フェイタン「わかたよ。場所知てるか?」
本当は迎えに行きたいが団長の家は知らないし、知ってはいけない感じがしたので敢えて家に来てもらう事にした
『…うん』
フェイタン「待てるよ」
数十分後にはフェイタンの家に着いた
フェイタン「何飲むか」
『お水…』
______コトッ
フェイタン「どしたね」
『……あのね、』
問いかけられたは大きく深呼吸をして臍を固めたように話し始めた
『クロロが依頼主の所に行ったの。私も大事な交渉だと思ったから着いて行かずに家で帰りを待ってたの…でも、グスッ』
先程までの事を思い出して止めどなく涙を流すの小さな背中を摩るフェイタン
フェイタン「…」
『携帯に通知が来て、写真が送られてて開いて見たらクロロと依頼主っぽい人が……キス、してたの』
フェイタン「…分からないね。
その写真、合成かもしれないね」
『…グスン、そうだよね…』
フェイタン「誰から送られてきた」
『分からないの…
君を好きな道化師よりって書いてた』
フェイタン「!……はぁ」
フェイタンは盛大に溜め息を吐いたあと舌打ちをした。理由は簡単で、フェイタンは全てヒソカが仕出かした事だと察したからだ
『誰なんだろうね…』
まだ犯人がヒソカだと気付かないは身近にいる人間を疑わない。