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最愛の人 【 H×H /クロロ 】

第1章 【 オレ×ト×キミ 】


クロロ「無いさ……(だろうな)」

何でも叶えてくれる物や人がいるのなら代償が例え地獄でも火の中でも喜んで行こう

依頼主「まさか、望みってそれだけ?」

クロロ「あぁ」

依頼主「……いくら言っても無理そうね」

やっと諦めの付いた依頼主は
クラッチバッグを手に取り出ていった

クロロは依頼主が出て行ったのを確認しに電話をかけた

プルプルプルプル…プルプル

ピッ

?「団長か、 今 寝てるよ」

クロロ「何故フェイタンがの携帯に出る」

フェイ「話はあとね 泣いてたよ」

クロロ「泣いてた?…今どこにいる」

泣いていたと聞いた途端、直ぐにでもに話を聞かなければと焦る

フェイ「私の家にいるね」

クロロ「分かった、直ぐに行く」

クロロが少し焦るのも過保護だからという理由もあるが、それ以上には自分以外に涙を流す姿を見せない。

(フェイタンの前で泣いたのか…?)

嫉妬という雲がクロロの心を覆った


急いで部屋を出て1階に下り店主に金を渡そうとしたが店主は首を横に振る

(女が払ったのか?)

〈いいや、貰ってないよ。
急いでるんだろ?お代は後で良いよ〉

クロロ「ありがとう、じいさん」

店主はニコッと微笑んだ

店の外に出て車を強奪すると、フェイタンの家へ向かう


その頃フェイタンの家ではソファーに横になり小さく丸まりながら眠っていた

フェイタンはの眠る傍に座り、端正な顔についた涙痕を親指でなぞる

(泣いてる人見て、初めて綺麗と思たよ)

フェイタン「……」

ボソッと名前を呟きながらの髪を撫でた


そんな事も露知らずクロロはフェイタンの家に着き

深呼吸じみた溜め息を吐くとドアを叩いた


ガチャ

フェイ「早かたね」

クロロ「…は」

フェイ「とりあえず入るよ」

通された部屋は簡素で余分な物は無く
実にフェイタンらしい

クロロはソファーで眠るを見つけ側に歩み寄り愛おしそうに髪を撫でた

クロロ「何があったか聞かせてくれ」


フェイタンは静かに頷くと
今に至るまでの事のいきさつを話し始めた


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