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最愛の人 【 H×H /クロロ 】

第1章 【 オレ×ト×キミ 】


ガチャ

アンティーク調の扉を開けると、椅子に足を組んで座る女が一人

サテン生地の独特な光沢が目立つ真っ赤なシースドレスに身を包んでいた

ドレスは後ろが大きく開いており、綺麗な背中が大人の色気を漂わせる

片手にはワイングラスをクルクルと手首を回しながら中の液体を弄んでいた

依頼主「あら、こんばんわ」

美人の部類に入ると思われる彼女の端正な顔からは、世の男性を虜にしてきた事が分かる

クロロ「あぁ」

依頼主「座って話しましょ?」

カウンターの席に一つ空けて座る

依頼主「何か飲む?」

クロロ「いや、遠慮しておく。
それより、交渉の話をしよう」

彼女は少し目を細めてクロロを見つめた

依頼主「気が早いのね。いいわ」クスッ


クロロは目線だけを依頼主に向けた

クロロ「…俺の質問に答えろ。
何故、の能力を知っている」

依頼主「いやぁね…貴方の仲間の一人
ヒソカに教えてもらったのよ」

念能力が面白くて暗殺向きの奴がいるから、そいつに依頼すればいいって
と依頼主の女は言った

(嘘はついていないようだな)

クロロ「ヒソカと出会ったきっかけは」

依頼主「ハンター試験の時よ。戦ったけど負けたわ…まだ殺さないでおくよって言われちゃった」

そう言うとワインを一口飲み
ため息を吐いた

依頼主「……暗殺者なら沢山いるわよ。けど、私はちゃんの能力をこの目で見てみたい」

此方を真剣な眼差しで見つめる

クロロ「…悪いが、その依頼は受けない。」

依頼主「っ!…何でもするわ!お金も要求される額を用意するし、この身体で支払ってもいいわ」

断られて初めて依頼主は余裕がなくなり
焦りを募らせる

クロロ「金に困っていない。
第一、身体は大事にしろ」

(お前の身体?の身体の方がイイに決まってる)

クロロは呆れた顔で依頼主を見ているのだが、依頼主から見れば無表情のままだ

依頼主「じゃ、じゃあ…何が望みなの?」

クロロ「望み?」

依頼主はやっと食い付いたと思い少しホッとした

依頼主「そうよ!何でも叶えてあげるわ!」

クロロ「…………俺の望み」

依頼主「…(言ってくれれば交渉成立ね)」

クロロ「______誰かの生命力を延ばせる能力が欲しい」

依頼主「…?はぁ、そんなの無理でしょ
もっと他には無いわけ?」

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