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最愛の人 【 H×H /クロロ 】

第1章 【 オレ×ト×キミ 】


俺とがまだ小さかった頃の話だ

『クロロ!一緒に遊ぼう?
そうだ、お散歩しようよ!』

ある日、が散歩に誘ってきた
最初は散歩なんて と思っていたがの事が好きだった俺はに対して甘かった。惚れた弱みというやつだ

クロロ「迷子になられたら困る。
だから、ついて行ってやるよ」

『うふふ、うんっ!』

俺の心情を知っているかのようにニコニコしていた

クロロ「何処へ散歩しに行くんだ?」

『ん〜、決めてない!』

クロロ「なら何で誘ったんだよ」

『えぇ〜…だってクロロと一緒に
遊びたかったんだもん…』

俯きながら両手の人差し指同士をつんつんさせていた

クロロ「……そうか」

まるで俺に会う口実を作っているようだ

『用が無かったら、
遊んじゃダメ…なの?』

少し不安気に上目遣いでこっちを
じっと見つめている

クロロ「いや、俺も会いたかったからイイ」

『…そっか!』えへへ

さっきまでの不安気な顔は何処にいったのやら。花が咲いたように笑うの頭を撫でた

本当に、表情が頻繁に変わるやつだ。俺が一言なにか云えば明るくなったり、肩を竦めしょぼんとしたり、頭の周りに音符が見えるのではないかと思う程に楽しそうにしたりする

それがまた可愛くてつい甘やかしてしまう。

クロロ「、四つ葉のクローバーを知ってるか?」

『ううん、知らなぁい。
何なのそれ?』

クロロ「普通クローバーは三つ葉らしいんだが、四つ葉を見つけてお願いすると叶えてくれるらしい」

実際はただの草。
にそんな事は言えず
メルヘンチックな事だけを伝える

『お願いすれば叶うの!?』

クロロ「あぁ、でも本当に叶うか…『探そうよ!!』」

人から聞いた話なので本当に叶うか分からないと言いたかったのだがに話を遮られた

『何処にあるの?
その、クローバーって!』

クロロ「少し遠いが…行くか?」

『行きたい!行きたい!』

クロロ「なら、迷子にならない様に…」

はい、とに手を差し伸べる

『うんっ!』

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