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最愛の人 【 H×H /クロロ 】

第1章 【 オレ×ト×キミ 】


風呂から上がったクロロはその肉体美を
惜しみなく出していた

逞しいほどの胸筋

綺麗に割れた腹筋

鍛え上げられた腕の筋肉


どこをとっても彫刻のように美しいカラダに
生まれ持った端正な顔に、世の女性は惚れ惚れするだろう


けれど例外はいる。旅団にいる女性達だ
マチ、パクノダ、シズク
この3人は惚れること、さらに言えば団長に対して尊敬はしていても恋愛感情を持つことすらないのだ。


なのにはいつクロロを取られるか冷や冷やしているのだ。クロロの恋人であり
こんなにも愛されているのにも関わらずにだ


もちろん3人が自分に恋愛感情なんて持っていない事は黙っている。クロロは自分の事で冷や冷やしているが可愛くて仕方がないのだ


まるで自分の大切なオモチャを貸してやらないとする子供の様に

小さいがオモチャを取られないようする姿を想像すると笑が零れた


リビングへと向かい、ソファーを見ると猫のように小さく丸まりながら本を大事そうに抱いているがすやすや眠っていた

クロロ(寝顔は幼さがまだ残るな)


幸せそうに眠るの頬を手の甲で撫でた。すると、ふふっと微笑みクロロの手に擦り寄る姿は本当に猫のようだった


いつも心の中がぽかぽかするような感情をくれると同時に愛しさと緩い独占欲が溢れ出しそうになった


さっきから少し気になっていた場所に視線を移す

クロロ(………にしてもコイツ、無意識か?それとも誘ってんのか)

クロロがそう思うのも無理はない
の今の格好は大きなTシャツ、それもクロロの服。しかもそれだけで下着以外の衣類を身に纏っていない

クロロ(いっそ寝たまま襲ってやろうか…)

無防備なヤツめ と尚も幸せそうに眠るの寝顔を睨んだ

ベッドに寝かせようと膝の裏に手を回し、首の後ろに手を回そうとすると髪が自然乾燥されたことが直ぐに分かった。

クロロ(またか………)

呆れ気味のため息を吐きながらを持ち上げるとバサッと落ちた本に目をやると一枚の写真が出てきた

一度、をソファーに降ろし写真を手にした

写真に笑顔で映るのは幼きと少し照れている幼い自分

クローバーがたくさんある丘で撮ったものだ

クロロ(これは、確か)


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