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そら

第2章 小さな落し物



______コロン。


僕の足元に転がってきたのは、小さな星型の消しゴムだった。

転がってきたのは僕の右隣の席からで、僕は消しゴムを拾い、持ち主に返した。


「……はい」

「ありがとう」


笑顔で、お礼を言う右隣の席の女子生徒。

僕が恋に落ちた瞬間は、この時だ。

この時が、僕の初恋の相手、夏木宙良との初めての会話だ。
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