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螺旋~幸せはそこにあると思ってた~【気象系BL】

第1章 秘密めいたまま



Kazunari's view.


やっぱり もう着いてる

姿を確認して 
そこから猛ダッシュして 息を切らせて

「ごめんね 待った?」
「いや 今来たとこ」

息を切らして 膝に手を置いて

ほら 凄く会いたかった! って感じてもらえる
ちょっとした 演出

実際 会うの久し振りだし
早く会いたかったけどね

俺の息が整うのを待って 手を差しのべてくれる

優しくて 格好いい 俺の恋人

久し振りに会う 今日は
思いっきり 甘えたい

だから 潤くんの腕に絡まって
ぴったり くっついて歩く

「潤くんの手料理が食べたい」

料理の好きな潤くんは
こう言うと 絶対 うちに連れていってくれる

顔を覗き込んで にこっと微笑むと
イケメンスマイルを返してくれて

その 強い眼差しに
クラクラしちゃう 俺がいる

どこぞのモデルみたいに
今日も カジュアルブランドでビシッとキメて
どっから見ても 完璧な潤くん

その隣の俺は
にっこり ふわふわな雰囲気で

『潤くんの可愛い彼氏』

まぁ 俺だって男だし?
可愛いって言われるのは どうかと思うけど

潤くんは そんな俺が好きなんだもん

恋人の好きなタイプを演じるくらい
俺には 朝飯前だから ね

「それなら…どうする? カズくん」

どうする? って俺に聞く?

「…そんなの決まってる でしょ…?」

潤くんの耳許で
可愛いさに 色気をプラスした
とびきり甘い声で 囁いた



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