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螺旋~幸せはそこにあると思ってた~【気象系BL】

第1章 秘密めいたまま




Jun's view.

時刻は 夕暮れ
思ってたよりも 仕事が早く終わり
いつも以上に 混雑した駅前の広場で 彼を待つ俺

しばらくすると
遠くの方から 俺に向かって 駆けてくる
足音が 聞こえる


「ごめん 待った?」
「ううん 今来たとこだよ」


膝に 手をついて 息を整えている彼
どうやら 相当
急いで 走ってきたらしい


彼の息が 整うのを待って 手を差し出す


「じゃあ、行こうか」
「うん♪」


満面の笑みで 俺を 見つめて
差し出した 手を握る

ぎゅっと握って 自分の身体に
オレの手を くっつけて…


鼻唄が 聞こえてきそうなレベルで 今日の彼は ご機嫌


「今日は どうする?」
「潤くんの家が いいな~」
「ご飯は… 食べて行く?」
「ううん 潤くんの 手料理が 食べたい」


彼は俺の顔を 覗き込み
再び 満面の笑みを 見せる

全体的に長めで ウェーブのかかった 茶色い髪
黒いフレームの眼鏡から 見える瞳が
俺を 虜にして 離さない


「それなら… どうする カズくん?」
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