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アンハッピーエンド主義

第1章 情事に至るまでの5つの場面


【久々で性急に】


タイムリミットまで、残り3時間。


「……連絡は以上。質問はフランに。書類もフランに。オレの邪魔をした奴はサボテン決定。出世したけりゃキビキビ働け。んじゃ解散」
野太い声ばかりが返事をして、業務を開始すべく移動を始めた。オレは息つく暇もなく隊員たちとは反対方向に歩を進める。ああ、とにかく時間がない。
「センパーイ。当然のようにミーに仕事押しつけるのはやめてくださーい」
「うっせ。おめー後輩だろ、働けよ」
「私情で仕事押しつけるの良くないと思いますー」
隣を歩くフランは、じと目をオレに向けた。てめーわかってんじゃねーか。とりあえず邪魔をされたと見なして、ナイフを3本ほど頭部に投げつけておく。痛いですー、と平然と言ってのける姿はすげーイライラする。が、相手をしている暇はない。オレはひたすら早足で歩く。
「今日を逃したら、また半月会えねーんだよ。察しろ」
「察した結果、氷雨センパイのためには止めるべきかなーと」
「うぜえ」
「だから痛いですってばー」
「オレと氷雨のために仕事しろ。あとこれ以上着いてくんな」
フランはぴたりと立ち止まると「出発の時間は守ってくださいねー」と言った。言われなくてもわかってるっつの。だから急いでんだろ。オレはもう3本ナイフを奴の頭部に投げておいた。
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