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白蛇さんに捕まりました!!

第11章 目覚めたばかりのイケメンドアップは心臓に悪い



その日の夕餉まで何事もなく、穏やかに一日が終わった。晃くんの作ってくれた体に優しい料理はとても美味しかった。



ーーーその晩、寝室にて。

部屋に戻ろうと思い戸を開いた部屋には、見慣れない柄の1組の布団が敷かれていた。しかも少し大きい。
部屋間違えただろうか。いや、でも部屋にある物は私物の物だし、自分の部屋で間違いないはず。

「どうしたの?部屋に入らないのかい?」

「あ……の、白蛇さん?」

白蛇さんが後ろからヌっと現れ、至極当然のように部屋に入り私を見つめ、なんだい?と優しく言う。

「どうして布団が違うのでしょうか?しかもサイズが違う気が……」

違和感のある布団へ指を指しながら目を合わせて聞いてみた。すると白蛇さんはキョトンとした顔を見せた。

「だって夫婦は褥を共にするものだろう?晃に頼んだんだよ」

「えっ……」

整った顔で平然と言いのける。そしてとびきりの笑顔だ……。
夫婦ってそういうものなのだろうか、正直今まで考えたことがなかったことで少し驚きが隠せない。

「で、でも心の準備が……出来ていないといいますか……その、恥ずかしい」

そう、何せ体を合わせていても異性と同じ布団で寝る(健全な意味で)というのはこっ恥ずかしい気がする。声に出した言葉の最後は消え入りそうな小声になっていた。

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