第11章 目覚めたばかりのイケメンドアップは心臓に悪い
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部屋に入る陽の光で目が覚める。
少しだけボーッと朝日を眺め、何か重い物が乗っかっているのに気がついた。
そっと違和感のある方へ顔を向けると、
「う……へっ?は、白蛇さん!?」
「あぁ……おはよう、昨日はごめんね?我慢できなくて」
白蛇さんが匂わせな言葉を並べる。どうしよう、記憶がないなんて言えない。えっ、何かあったの、でも服も見た限り乱れていない、あれ?えっ……
焦って身の回りを早急に確認する私を見て、白蛇さんはふっと笑みを見せた。
「ふふっ、何もしてないから大丈夫だよ、むしろ私の方が先に眠っていたみたいだね」
そうだった、昨晩白蛇さんが可愛くt……ゲフンゲフン……悲しそうだったから慰めてて、そのまま寝ちゃったんだ。
私が昨日の白蛇さんの様子を思い出し、頬を緩めていると、白蛇さんは私の頬へ掌をそっと乗せた。
「悪そうな顔をしていたのはこの顔かな?」
にこりと笑んだ白蛇さん