第12章 「パートナーシャッフル」
「他人を信じたところで、裏切られるだけですよ!
あんな奴に…何かを望んだ僕が馬鹿だったんだ!!
何で、忘れる位なら…何で約束なんか…」
「…ミツル君は、深く傷付いたんだよね。
本当なら立ち直れない位深く…
でもさ、私だって誰かを裏切って酷く傷付ける事あるよ?
約束を破る事だって…私は皆が言う様な、
優しくていい子じゃないよ。
だから…もし私が誰かに酷く裏切られても
私はその事を責めたり、文句を言ったり出来ない様な気がする。」
「…だからっ、僕に許せと?」
「それはミツル君が決める事よ、
私が言いたいのは…私達の中ではそう言う事は起こるんだって事。私達はオトナみたいに完璧には出来ないから…
でも、私は人と関わっていたい。
皆と一緒に笑ったり泣いたりしたいから…
私はミツル君を信じてるよ。」
ココロはミツル君にそう言うと、
1人でジェニスタを動かそうとコネクトを始めた。
「ジェニスタ、ネガティブパルスの占有率が増大しています。このままだとスタンピード・モードに移行します。」
「貴方達には危険よ!辞めなさい!!」
「ココロ、ミツル君…」
ジェニスタはスタンピード・モードに
なり掛けたが、直ぐに停止する事が出来た。
「皆、遅くなってごめん!!」
「「「ココロッ!!」」」
「ミツルの奴…おーしっ!!」
クロロフィッツは叫竜を持ち上げ、銃弾を放った隙にジェニスタの砲撃で至近距離で打った。
その衝撃のお陰で、コアを発見し
ストレリチアがトドメを刺す事に成功した。
「おいミツルッ!!なんであんな危険な真似を…」
「フトシ君…!!」
ミツル君は、ココロを止め
フトシ君の因縁のパンチを避けなかった。
「ミツル君!!」
「何で避けないんだよ!!」
「言ってる事が無茶苦茶ですよ…」
「お前男だろ、男はな女の子を傷付けちゃいけないんだぞ!!
ココロちゃんを泣かせたら、俺が許さないんだからな!!」
「………約束しますよ、これからココロさんを守るって」
ミツル君は、何かを決心した様な顔でフトシ君に言った____