第12章 「パートナーシャッフル」
「9時の方向に敵7体接近、また同型のコンダット級よ!」
フトシ君とココロは何かを話していたが、
ESプランニングの装置確認をしていたお陰で叫竜を見つける事ができた。
「またか、どっかに巣でもあるのか…?」
「全機、戦闘態勢!!」
イチゴが皆に指示をすると、
クロロフィッツのコネクトが停止してしまった。
「…クロロフィッツ、応答して。」
「ゼロ、ミツルの様子がおかしいの…救護を要求するわ!」
「了解、…ナナさんクロロフィッツから救護要求が来ました。」
「えぇ、分かったわ。」
クロロフィッツをプランテーションに戻した後、
ミツル君の治療を行った。
「コドモ熱か…想定よりも早いな。
クロロフィッツ抜きでも何とか凌げたから良かったが…」
「…ひとまず、解熱剤を投与しておきます。
一時的な処置になりますが明日には効果が出る筈です。」
「CODE326は処置済みか…」
「アイツ昔から体弱かったもんな」
「でも、周りであの注射をして帰ってきたのはミツルだけだったよ。」
「何のこと?」
ミクの質問にイクノは正確に答えた。
「エリピスルインジィクション…高濃度の黄血球増殖の誘導剤よ。パラサイト適性を飛躍的に向上させる薬」
「ってゆーかさ…ミツルって前から嗚呼なの?」
「昔はあんな感じじゃなかったよ、いっつもヒロの後をついて回っててさ。」
「嘘っ!?俺最近で1番驚いたかも!!」
「それが何だってまた年がら年中ヒロに突っかかる様になったんだ?」
「それがわっかんねーんだよなぁ…
でもさっきも注射打つかどうかって辺りからな…
そういえば、ヒロもあの辺りから少し変わったんだよな。」
「エリピスル注射って、生存率15%って言われてたよね?
ミツル君そんな危険な注射打ってたんだ…」
皆はミツル君の体調について、
エリピスルインジィクションに関して詳しく話していた______________