第10章 「トライアングル・ボム」
「奴は自己の防衛から体液の燃料を使い爆発を繰り返す、攻撃の手罰さえ多ければその中でトドメを刺すチャンスはあるだろう。」
「……ゴローを見殺しにするって事ですか!?」
「…最悪そう言う事になるわね。」
「そんなっ…」
「本作戦は現時刻から15分後に開始する、各機出撃に備えろ」
皆はハチさん達の言葉に不信感を抱いた中、
イチゴはゴローと連絡を取りたいと言った。
「…水の音?ヒロ達との通信してから約30分
今の俺にやれる事って言ったら、…。」
「…ゴロー?」
「イチゴ!!良かった、気が付いたんだな…」
「バカッ!!何勝手に一人で取り込まれてるのよ!!
そうやっていつも自分の事は二の次でさ…
私無しでどうやってそこから出るんだよ!!
ゴローは昔からそう、何でも一人で決めて
その度に傷ばっか作って帰ってきて…
少しは私の事も頼んなさいよ…助ける!!
ゴローは私が助けるから、だから待っててよ!!」
「イチゴ……お前泣いてんのか?
大丈夫だよ、イチゴ…俺にも作戦があるんだ
ちゃんとコイツを倒してからさ…お前の所に帰るから。
だから、心配すんな。」
「…倒すって、どうするつもり?」
「電源が欲しい、もう切るぞ…
ゼロやヒロにも宜しくな。」
「あ、…ゴロー!!」
ゴローはそう言うと、通信連絡を遮断し
何かを行おうと準備をし始めた。
「ゴローの所に行かせてください…
アイツの事だから、絶対良くない事考えてる!!
強がって見せているだけ…分かるんです!!」
「俺からもお願いします!!」
「…ハチさん、ゴローは私達の大切な幼馴染なんです。
私からも…お願いします。」
イチゴとヒロに続き、私も頭を深く下げ
ハチさんに救護のお願いをした。
「…貴方達、どうやって助けるつもり?」
「そ、…それは。」
「………1箇所だけ、叫竜の上部に紛失口みたいにな穴があったよ。入ろうと思えば人1人くらい入れるんじゃないかな?」
ゼロツーがそう言い、私はデータで叫竜を調べると
確かに少し上部に小さな穴がある事を確認した_____