第10章 「トライアングル・ボム」
「ピスティルを失ったフランクスじゃ、マグマ燃料は使えない」
「それって…」
「大丈夫です、システム上予備電源で生命位置装置は作動している筈…」
「じゃあ…それが切れたら彼死んじゃうね。
ま、そうじゃなくてもこのままだとプランテーションごと
僕らも一緒にドッカーン…」
ゼロツーがそう言うと、ゼロの治療が終わった
イチゴはドアから慌てて現れた。
「ちょっと、まだ寝てた方が…」
「どういう事、ゴローが叫竜に取り込まれたって!!」
「だから、俺達を助けようとして…」
「じゃあ何で早く助けに行かないのさ!!
ノコノコ戻って来て、こうしている今だって叫竜の中に閉じ込められてるんでしょ!!
あのバカ、私を勝手に切り離して…自分一人何とかなる訳ないじゃん。」
「はぁ…うっざ!!
あのさ、アンタいつもゴローに守られているって自覚ないの?
アイツが危ない目にあった時もそう…アンタは真っ先に取り乱して、それを支えたのは誰よ!!」
「何でミクにそんな事言われなきゃいけないの!!」
「リーダーリーダー言うけどさ…
直ぐに頭に血が登って喚き散らして、そんなんがパートナーじゃ…ゴローだって苦労するって言ってんの!!
「っ…」
ミクとイチゴが口論をしていると、
ナナさんとハチさんが来て二人を止めてくれた。
「ハイハイ、そこまでよ
____________貴方達が無事で良かったわ。」
「…揃ってるな?
付着したサンプルをゼロが解析した結果、自身の体液を帰化させて膨らむ爆発性の叫竜である事が分かった。」
「えっ…それじゃあゴロー君は燃料の中に居るって事ですか?」
「安心して、幸いにもデルフィニウムの飛び込んだ体内部分はフランクスに影響を及ぼさない事が確認されているの。」
「んじゃ、先ずはゴローを助ける所からだな。
アイツに借りがあるし…」
「最優先は都市との接触を阻止する事だ。
目標の到達予定時刻まで凡そ1時間、そこで最終防衛ラインを儲けそこを通過する前に叫竜を殲滅する事とする。」
フトシ君は殲滅出来なかったらと聞くと、
ハチさんはプランテーションから攻撃を仕掛けると言った。