第10章 「トライアングル・ボム」
「……ふぅ、…。」
ゴローは、イチゴだけでも助けようと思い
フランクス脱出用装置のボタンを押して自分だけ残った。
「ゴロー」
「ヒロッ!!」
「良かった、やっと繋がった…」
「イチゴは?」
「大丈夫、射出時の衝撃で気を失っているけど軽い怪我だ。
ゾロメ達と一緒に治療を受けてるよ」
「そうか、良かった…
なぁヒロ…輸送部隊に連絡してくれないか?
俺だけだとコイツを動かせないからさ。」
「ゴロー、落ち着いて聞いてほしい…
ゴローは今…叫竜の中にいる。」
「…どういう事だ…叫竜はまだ倒せてないって事か?」
「叫竜は爆発と同士に、デルフィニウムを取り込んだ。
その後すぐに退避命令が出て…一旦俺達はプランテーションへ戻ってきてるんだ。」
「…そう言う事か。」
「で、でも俺達で何とかするからさ!心配すんなよ!!」
フトシ君はゴローを安心させる為にその様な事を言ったが、
まだちゃんとした救出方法は出来ていない。
「ゴロー、ごめん。俺達だけ戻ってしまって…」
「気にすんな、電力勿体無いから一旦セーフモードに切り替えるぞ。」
「あ、ちょっと待って!ゼロから話があるみたい!!」
「ゼロから…?」
「……ゴロー、聞こえる?」
「嗚呼、聞こえてるぞ…どうした話って?」
「…まだ救出方法は完全には整ってはないけど、
絶対に命に関わる様な危険な行動は控えてね。
私からの忠告はこれだけだから」
「……分かった、それじゃあまた後でな。」
「うん、…また後で。」
こうして、ゴローとの連絡は切れて
私達はゴローの救出方法を考えた_______________