第10章 「トライアングル・ボム」
次の日、新たな叫竜が見つかったとの事で
皆はパラサイトスーツを装着し会議室に集まった。
「ここから凡そ、距離2000の地点にグーテンベルク級の叫竜が確認された。」
「移動速度は遅いけど、この針路…プランテーションへの接触が予想されるわ。前のような被害は何としても回避して!!」
「「「「「はいっ!!」」」」」
「それと、今回は目標まで距離があるわ。
いつもより多めに燃料を積んでいるから各機確認して」
ナナさんがそう言っている中、
何故かヒロが私を見つめている事に気づいた。
「(…ヒロ、どうしたんだろ)」
各機、叫竜の元に向かうと目の前には大きな雷雲が現れていた。その中には風船が何個も付いている様な状態の形になっている叫竜が出てきた。
「目標確認、各機攻撃態勢」
「「了解っ!!アルジェンティア行っきまーす!!」」
アルジェンティアは叫竜の元に接近したが、叫竜の触手の様な物に捕まり爆発玉にぶつかってしまった。
もう一度アルジェンティアはコアのある場所に武器を向けたが叫竜の体に捕まり身動きが取れなくなりかけた瞬間、デルフィニウムが代わりに捕まってしまった。
「イチゴ、ゴロー!!」
「身動きが取れないっ…」
「皆、逃げろ!!」
ゴローがそう言った瞬間、叫竜は自ら大爆発を起こしデルフィニウムの姿が見えなくなってしまった______________