第8章 「男の子×女の子」
次の日、寄宿舎の部屋の間には
何故か白色のテープが貼ってあった。
(お風呂場も男子入浴禁止って貼ってあるし…)
「いーい、男子はこっちに入ってくるの禁止ね!!」
「かっ勝手に決めてんじゃねー、可笑しいだろ!!」
「ゾロメ……そこ跨いだら、只じゃおかないから!!」
ゾロメ君は女子側のテープに足で跨ごうとすると、ミクの一言に恐れたのか跨ごうとした足を控えてしまった。
その頃、ナナさんとハチさんは
フランクス博士に13部隊の状況を伝えていた。
「それは思春期だな」
「1つの部隊でこれだけの人数が思春期になると言う前例は、過去にありません。」
「これまでの統計でも、思春期になるのは精々1人か2人です。」
「今回の場合、ほぼ全員…明らかに異常です。」
「実に興味深いではないか…」
「APEのマニュアルによれば、早期介入して事態を瞬速させるのが望ましいと思いますが…」
「何を言うか、それではテストチームの意味がなかろう…
このまま様子見して週一状況を知らせるように、呉々も手を出したりジジィ共に報告などをせぬ様にな。」
「「………」」
「見た?さっきの男子の顔!!いい気味~♪」
「………」
「どうしたの?」
窓の外を見ると、ヒロとゼロツーが椅子でくっ付いている姿が見えた。
「後はあの子とゼロだけね!!」
ミクがそう言うと、ドアから上半身裸の男子達が現れた。
「ちょ、ちょっと何してんのよ!!」
「風呂に入れないから水浴びしてきたんだよ、気持ち良かったぜ~!!」
「ふ、服ぐらい着なさいよ!聞いてんの!?」
「俺達の陣地で何しようと俺達の勝手だろっ?」
ゾロメ君はそう言うと、ミク達に挑発をするかの様にサルの真似をして部屋に戻っていった________________