第17章 「比翼の鳥」
まさに、獣と名付けるのに相応しい姿になっていた
スタンピード・モードのストレリチアは叫竜の青い部分に噛み付き引きちぎっていた。
「ゼロツー………!?」
ヒロは自身の手を見ると、イチゴが
彼の手をぎゅっと握っている事に気が付いていた。
《作戦本部より入電、大6次連合中隊出撃準備
繰り返します。第6次連合中隊出撃準備》
「みんな出撃よ!」
ナナさんの合図で私達は
フランクスのある場所へ向かった。
「うっしゃ!んじゃあーちょっくら倒してくっからよ。」
「ヒロ、僕のご飯食べないでよね」
「………」
「そんな辛気臭い顔すんなって。
俺達なら大丈夫だ、何も心配いらねぇよ」
「…………うん。」
「大人しくしてるんだよヒロ。
この戦いが終わったら、私が1からヒロに乗り方教えてあげるからさ。」
「…………みんな無事に戻ってきて」
「しっかし、驚いたわ…まさかゼロと
一緒に戦場に立てる事になるなんて!!」
ミクがそう言うと、他の3人もパラサイトスーツに着替えながら首を縦にしながら同意をしていた。
「ゼロちゃんが居ればなんか心強くなれる気がするしね!」
「私よりも成績が良いゼロが、
何でリーダーじゃないのかって考えた事あった位だからね…」
「フランクス博士の気まぐれ、……なんだろうね。」
着替え終わると、皆よりも先に
【スタンゲイザー】のある元に向かった。
「………これからよろしく、スタンゲイザー」
自身の初の任務に、ゼロは1人深呼吸をし
胸を膨らませながら機体に乗り出した______________