第16章 「罪と告白」
ハチさんから次の辞令が降ったと聞き、
私達はブリーフィングルームに向かった。
「君たちの次の任務について、
本部から正式に辞令が降った。
13プランテーションは既にある場所へ向けて
移動を続けている。」
目的地はここだとモニターを見ながらハチさんは言った。
「君たちの任務はこの構造物に棲息する
叫竜を全て排除し、この地区を制圧する事になる。」
「それと、今回は9’s及び各都市のフランクス隊との
共同作戦になるわ。」
「共同作戦……!?」
「9’s……(α君が居る部隊か)」
「第一次連合による攻撃は
これより27時間後に行われる。
君たち13部隊は第六次攻撃に参加する予定だ」
「いいから早くしてよ…」
ゼロツーは爪を噛む力を強めながらそう呟いていた。
「今回は敵も相当数で反撃してくる。
まず間違いなく最高難度の作戦になるわ。
心して当たって…イチゴ?」
「今回の任務にあたり、
13部隊からCODE002を外してください。」
イチゴが手を挙げながらそう言うと
ナナさんとハチさんは顔を見合わせていた。
「イチゴ……実は……」
「もしこの要望が却下されるのであれば、
13部隊は本作戦には参加しません。
これは私達全員の総意です。
もうこれ以上、彼女とは一緒に戦えません。」
「………ゼロツーは元々本作戦から9’sに帰還する予定よ。」
「ちょっと待ってよ!何それ!?
勝手に話、進めないでよ!!」
「これは本部も了承済みの案件、
これ以上ここにあなたを置いておく訳にはいかない」
「…………ダーリンは………?」
ゼロツーはナナさんにそう聞くが、
ナナさんはゆっくり首を降るだけだった_________________