第16章 「罪と告白」
「誤解だろ?二人共これまで上手くやってきたじゃないか」
ゴローはそう言うが、ゼロツーは苛立って
「……っさいなぁ、僕のダーリンをどうしようが
君たちには関係ないだろ」
と言った。
「もういいだろ、ダーリンに会うんだから……」
「あんたが来て最初は受け入れられなかったけど…
でも、なんだかんだ溶け込んで、
あたし達…やっと仲間になれたと思ってたのに……」
「………仲間……?どーでもいいよ、そんなの」
ゼロツーはヒロの元に行こうとすると、
再びイチゴはその手を掴んだ。
「あんたがどう思おうと構わない…
でも、二度とヒロには合わせない。
あんたは最初からヒロもあたし達も騙した。
ここにはもう……あんたの居場所はない!!」
それから、私達はヒロの病室に行き
様子を伺っているとヒロが漸く目を覚ました。
「良かった〜」
「よっ、ご帰還だな!」
「……」
「いやー、今回は流石にヤベーって思ったけどな。
よく生きて戻った!!」
ゾロメ君はそう言いながらヒロの肩を叩いていた。
「大人しくしてれば直ぐに戻れるってさ、
良かったねヒロ」
「うん……ゼロツーは?」
ヒロの言葉に、ミクとココロは顔を
見合わせながら戸惑っているとイチゴは「来ない」と伝えた。
「あたし達が、ヒロを守るから。
………今はゆっくり休んで」
「イチゴ……」
「じゃあな、ヒロ」
「お大事に」
「またなー!」
私達はヒロの病室から出ると、
ミツル君だけ呼び止められていた。
「……二人とも、何の話してるんだろ。」
「もうっ、男子の話すことなんて大体
決まってるんだからゼロは気にしなくていーの!」
「決まってるなら、ミクはどんな事を話してるのか知ってるの?」
「えっ、そ…それはっ、(汗」
私はミクとそんな会話をしていたが、
ヒロとミツルが昔の事を話しているのかは予想していた_________