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ダーリン・イン・ザ・フランキス

第16章 「罪と告白」





「流石にもう限界みたいね。
人体が許容出来る遥か上の値まで黄血球が増加している…
いつ竜化が始まっても可笑しくないくらい」





「意識の混濁も見られる。ストレリチアを介し、
CODE002と深く繋がり過ぎて何らかの幻覚を見たか……
何にせよ、危険な状態だ。」





「……ヒロなら、ひょっとしたらって思ったけど…
この辺が潮時ね……」





「…その様ですね。」








ヒロの身体に関するデータを見つめながら
私はハチさんとナナさんと話した。









「……話す………ダーリンに…そうすれば……!」






「待ってって!言ってるでしょ!!」








威嚇する猫の様にイチゴはゼロツーにそう言いながら睨んでいた







「……邪魔しないで。僕、ダーリンに会わなきゃいけないんだ」








ゴローがイチゴに声を掛けようとすると、
ゼロツーの台詞に目を見開きながら叫んだ。







「ふざけたこと言わないでっ!!
誰のせいでヒロがあんなことになったか分かってるの!?
二度とヒロには近付かせないから…!!」





「おっ落ち着けよ、イチゴ。
ゼロツーだってヒロのこと心配してるんだから」





「そうよ、あんた何でそんなムキになってんの?」







ミクの問いにイチゴはこう言った。






「あんたはずっとヒロを騙して利用してた……
それでヒロを人間以外のものにしようとした…!!」





「え……?」





「人間、以外のもの…?」






「聞いたよ、あんたはパートナーの命を
吸い取って使い捨てるって…これまでそうやって何人も何人も犠牲にしてきたんだって……」







「聞いたって……誰に……」







イチゴの言葉に、ゼロツーは爪を更に深く噛んでいた






「ナナ姉とハチさんも言ってた。
このままじゃ、ヒロは人間と呼べるものじゃ無くなるって…」





「えっ?」





「……ホントなの?ゼロツー……」






「そんなの、嘘だよね…?」







3人は不安そうにゼロツーに聞くが、
本人は無言で下を向いていた_____________
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