第14章 「ガーデン/始まりの庭」
次の日、戦力が弱いモホ級の叫竜が5体
こちらのガーデンに向かっている事が確認された。
「モホ級か…大した脅威ではないな。」
「問題は何故ここに現れたのか…
過去この近くには出現した記録が無いわ。」
「我々の作戦に気付いているのか…?」
ストレリチアは、他のフランキスよりも
叫竜を正面からぶつかり合い槍で倒していくが何故か焦っているように感じた。
「ヒロ、4時の方向!」
ゴローがそう言うと、1体の叫竜が
ストレリチアに攻撃を仕掛けようとしていた。
「もっと周りを見て!!」
「コイツ…!!」
何とかゴローの助言で叫竜を倒したが、
ゼロツーの荒い行動のせいかヒロの様子が可笑しく感じた。
「早いっ…!!」
「ストレリチア、そっちにまた行ったよ!」
ゼロツーはヒロの言葉を耳にせず、
一気に3体を倒したがストレリチアは何度も
叫竜のコアを槍で潰していた。
「僕は、お前達を殺して人間になるんだ。」
ゼロツーがそう言った瞬間
フランキスの燃料切れによって動きが止まった。
「ちょっと、やり過ぎじゃない…?」
「なんか怖い…」
何とか、叫竜を全部倒し任務を果たしたが
ゼロツーは1人先に寄宿舎に帰っていった。
「ゼロツー、大丈夫かな…?」
「…ヒロが側に居るから大丈夫、だと思う。」
"彼女と乗った人は、人間と呼べる者では無くなってしまう"
ナナさんから、
ゼロツーとヒロの黄血球の侵食は益々進行をしている為
くれぐれも他の皆には言わないでと言われていた。
ゼロツーはきっとヒロの事を利用して
自分が人間になりたいと思っているんだと考えたが
それは彼女にとっては良い事なのか、と今の私にとって曖昧な悩みになっていた______________