第14章 「ガーデン/始まりの庭」
次の日になると、
またモホ級の叫竜が4体現れた。
「ストレリチア!」
「どけっ!!」
「きゃあっ!!」
ストレリチアはアルジェンティアを倒して
叫竜の元に走っていった。
「もっともっと殺して、僕は人間になるんだ!!」
「違うゼロツー!!
そんな事で人間になれない、何がそこまで君を…」
「縛るな、僕を縛るなよっ…
餌は餌らしく僕に喰われてればいいんだよ!!」
「よせっ!!
ゼロ、ツー…?」
ストレリチアはスタンピード・モードになり、
ヒロはゼロツーの呪いを目で見てしまっていた。
「お前の命を全て差し出せ、僕は人間になるんだ。
あの時のダーリンにまた会える…」
「ダー、リン…?」
《パラキャパシティー限界突破、尚も上昇中》
「不味いわ…竜化が始まってしまう!!」
ヒロはゼロツーに触れると、
ゼロツーの意識が自身の頭に流れ込んでいた。
あれは何時の事だったんだろう
僕はこの景色を見た事がある____________
繋いだ手、世界を救う憎む瞳
紅い肌と青い血の少女
嗚呼思い出した…
彼女は、彼女は_______________
『そうだよ…僕はバケモノだ。』
「…ロ、ヒロ、応答して!!」
「CODE016、応答せよ…
やはり何度言っても駄目か。」
「…彼は、今ゼロツーの記憶の中に
さ迷っているので昏睡状態になっています。」
「何ですって!?」
ヒロ、ゼロツー…どうか無事に戻ってきて_________________