第1章 夢
急に誰かが叫んで驚いたが、声がした方を振り返る。
『.....あっ、あの時はありがとうございました!!』
そこに居たのは、受験の時に助けてもらった(?)男子生徒だった。
受験に向かう途中に出会った迷子の子と一緒に母親を探していた。
無事母親とは出会えたのだが、
思った以上に時間がかかってしまい受験会場に遅れてしまった。
まだ試験開始時間まで30分ほどあったのだが、入場時間は既に過ぎていた。
何度も入れてもらえないか頼んだのだが、やはり決まりの為入れてもらえなかった。
その時男子生徒も一緒に頼んでくれたのだ。
結果、後から来た上品でリッチそうな方が事情を話してくれたおかげで助かったのだけれど。
私が母親を探しているところを見かけたらしい。
「俺、一十木音也!同じクラス同士よろしくね!」
『私は藍井咲妃。よろしく!」
「咲妃ちゃんかぁ〜、素敵な名前だね!」
それからともちゃんと3人で他愛もない話で盛り上がっていると、
「エ〜リ〜ザ〜ベ〜ス〜〜〜〜〜〜!!!!!」
3人『!?!?!?』
今度はなんなんだ、、
奥から誰かが全力疾走してくる。
え、これってまさか自分の方に向かって来てる!?!
どうしていいかわからずポカンと口を開けていると
一瞬で何処かに身体が持っていかれた。