第16章 真実の時間。
3時間前ーー。
私は怪しい白装束の男の用意していた車に乗る。
連れて行かれた先はどこかの研究所だった。
男『私のことは、シロと呼んでくれてかまわないよ!』
『あんまり時間がないから話しを進めて下さい。』
シロ『そうだったね…。君の両親の働いていた研究所、そこでは秘密裏にある研究が行われていたんだ。
君のお父さんやお母さんは概要は知らず仕舞いだったが、大変優秀な人材だったよ。 』
『母と父は仕事内容については機密事項が多かったので、私にはあまり話しはしませんでした。けど、仕事にやりがいを感じている。
世界の貧しい人や国を救う研究をしていると言っていました。』
シロ『あぁ…。そうだ。そうだった…と言うべきか…。
月が爆破するその日までは…。』
『どういう意味ですか?』
シロ『単刀直入に言おうか。君の両親を殺した犯人…。それは、君のよぉく知ってる人だよ。』
『…………。まさか…。』
シロ『あぁ、その通りだ。君のクラスでふざけた触手をした怪物…。コロ先生…と呼ばれていたかな?』
『うそ…。コロ先生がそんな事するはずない!』
シロ『嘘じゃないさ。君のご両親が行なっていた研究。
それは結果的にヤツを生み出し、そして逃亡する際に君のご両親や、研究員を殺し、今、のうのうと君の担任をしている。』