第47章 私たちの未来。
大学を卒業したその日に、カルマからプロポーズをうけ、入籍をした。
今、私は妊娠10ヶ月になる。
官僚の道へと進んだカルマを支えながら、私は自宅サロンをしている。
ひなの『もうすぐだね!まぁとカルマ君の赤ちゃん!』
『出産、若干ビビってるけどね…。』
ネイルをしに来てくれたひなのとハーブティーを飲みながら私の家でくつろぐ。
ひなの『カルマ君、立ち会い出産希望なんでしょ?すぐ来れるの?』
『その時だけは何がなんでも飛んでくるって言ってくれてるんだ。』
ひなの『じゃあ、安心だね。』
『うん!でさ、ひなのの方は………。』
ッ………!痛い…!
私はテーブルの上に飲みかけのハーブティーをこぼし、うずくまる。
ひなの『まぁ!陣痛がきたの?
待ってね!病院とカルマ君に連絡するから!!』
ひなのがスマホで電話をしてくれている。
ひなの『もしもし!カルマ君!まぁが陣痛で!……うん、病院には連絡した!今からまぁをタクシーで連れてくから!』
私はひなのに連れられ、病院に着く。しばらくしてカルマが駆けつけてくれた。
カルマ『まぁ、そばにいるから。がんばってね。』
私は分娩台に上がり、額に汗を滲ませながらカルマに頷く。
9時間後…夜空の月が優しく照らす中、私たちの間に、小さな、たくましい命が誕生した。
3月13日…。3238gの男の子。
私とカルマはそっと我が子を抱きしめた。
病室の窓から見える月が優しく私たちをみているようだった。
END。
ご愛読、ありがとうございました!(๑>◡<๑)