第15章 鷹岡の時間
少し開けた場所に何故か体育に使うマットが置かれている。
鷹岡『さ、ここでストレッチをしようか。さ、座るんだ。まぁ。』
『…分かりました。』
と、その瞬間、私は思い切りマットに押し倒され、両手は既にきつくロープで固定されている。
『な…何これ?』
鷹岡『だから、ストレッチだって言ってるだろ?
俺がこれからみっちり教えてやるからな。まぁ。』
そう言い、鷹岡はまぁの体操着をめくる。
真っ白なレース付きブラに、豊満な胸が包まれている。
鷹岡『優しくしてやるからな。まぁ。』
『いや…。やめて!お願いします!……助けて…お兄ちゃん…。』
届くはずのない声に返事が返ってくる。
カルマ『俺の妹に何してくれてんの…?』
その声は低く、怒りに満ちている。
鷹岡『おいおい、邪魔するなよ。これから最高の獲物をヤるってのによぉ。』
お兄ちゃんは黙ってこちらに近づき、
バコォォォンッ…………。
鷹岡先生の顔面にお兄ちゃんの拳がめり込む。
それを合図にクラスのみんなが私たちを取り囲み、ひなのたちが私の縄をほどいてくれた。
『お兄ちゃん…みんな…何で?』
ひなの『鷹岡先生のはじめの授業が終わったあと、カルマ君がまぁ以外の私たちを集めて言ったんだ…。
確実な証拠を抑えるまで、みんな見て見ぬフリをしてほしいって。
ごめんね。私たち、まぁがセクハラ受けてるのを黙って見てることしかできなくて…。』
カルマ『こいつを確実にヤる(懲戒免職)ために、確かな証拠を押さえるしかなかった…。ごめんね。まぁ。
俺も腹わた煮えくり返しながら見てた…。』
烏丸『赤羽さん、みんな無事か?やはりか…。鷹岡!!!
こんな事をして許されると思っているのか!!!』
鷹岡『痛ってぇなー。授業もまともに受けねぇガキがイキがりやがって!』