第15章 鷹岡の時間
次の日の体育。
鷹岡『おい、まぁ、そんなんじゃみんなに追いつけないぞぉ!』
そう言うと、私の足の付け根にスッと手を伸ばす。
突然の事に驚き、キャッ!と声が出る。
鷹岡『おいおい、俺はまぁの事を思って指導してるんだ。ヤラシイ気持ちなんて微塵もない。』
『ご、ごめんなさい。』
鷹岡『分かってくれたならいいんだ。さ、続きをしよう!』
そう言って鷹岡先生は、私のお尻を包み込むように掴み、足を伸ばすよう促す。
大きな手が、私の敏感な部分にも触れる。
事あるごとに身体を密着させ、指導の名のもとにカラダを触られる。
私は嫌悪感をこらえ、必死にやり遂げた。
その様子を木の陰から見る黄色い瞳がずっと捉えていた事を知らずに。
キーンコーンカーンコーンー。
やっと終わった。そう息を吐いたのも束の間。
鷹岡『まぁ、お前は今日の放課後個人授業だ。このままじゃ、みんなの足を引っ張ることになる。
お前も嫌だろう?』
『……分かりました。』