第13章 彼のいない教室。
家に帰り、リビングに入る。
お父さんとお母さんは長期でインドに行っているため、お兄ちゃんしかいない。
カルマ『あっ!まぁ、おっかぇりぃ!』
『………?た、ただいま。』
カルマ『ねぇねぇ、今日さ、まぁは実際に見たんでしょ?どんなヤツだった?先生って感じした?』
『お兄ちゃん、いきなりどうしたの…?』
カルマ『ん?何が?いつもと変わらないよ?』
『…。だって私たち、今日の朝まで会話もなかったじゃん。』
カルマ『…。そうだっけ?で、どんな感じ?早く来週になんないかなぁ?楽しみで仕方ないよ…。
先生って生き物を殺せるなんて。さいっこーだよ!』
『……。お兄ちゃん、私…。』
カルマ『あやまらないよ?俺。それに、まだお兄ちゃんなんて呼んでるけど、俺、まぁの事妹としてみてないから!』
『……………。』
カルマ『ま、来週には停学明けるし、先生の事、また教えてね!』
そう言ってお兄ちゃんはリビングを出て行った。