第13章 彼のいない教室。
先生『では、今日の日直の方、号令を。』
『き、起立ー!礼!』
カチャッ…カチャッカチャッ(クラス全員で銃を構える。)
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパン…!
先生『発砲したままで結構ですので出席を取ります!
赤羽まぁさん!』
『はいっ!』
先生『もう少し大きな声で!』
『はいッ!!』
先生『磯貝悠馬君。』
『はい!』
はぁ…はぁ…はぁ…。
クラス一斉射撃でもダメかぁ。
この先生はとにかく早い。
私たちの攻撃も虚しく、かわされ続けてしまう。
次の日ーー。
渚君が寺坂君たちのグループに脅され、対センセー用ビービー弾の入った手榴弾を首にさげ、自身を犠牲にした暗殺を仕掛ける。
先生の月に一度の脱皮。
その皮で威力を殺し助けられた渚君。だけれど……。
私たちは、悟った。
マッハ20で私達全員の家の表札を持ってきて、真っ黒になって度怒りするこの先生には敵わないと…。
が、その後先生は渚君の頭に黄色い触手を置き、
『胸を張って誇れる暗殺をしましょう。』と言い、先程の表札を手入れしている。
『殺せない…先生…。コロ先生って名前はどうかな?』
自宅のリビングで私はお兄ちゃんと話しをしている。
カルマ『で、寺坂たちはその怒ったコロ先生を見てチビっちゃったってわけかぁ〜!』
『いや、チビってはないと思うけど…。』
カルマ『あ〜!ほんと楽しみだよ。じゃあね、まぁ。報告ありがと。おやすみぃ〜!』
…………お兄ちゃん…。