• テキストサイズ

【暗殺教室】俺の妹。

第9章 花火の後に…。


自分の部屋に戻り、今日撮った写真を見ていると…。

コンコンッ…。

浅野『まぁ、少し海辺を散歩しないか?』


『うんっ。』

星の光と月明かりが照らす砂浜を私と浅野君が歩く。


大きな流木に腰を降ろした浅野君の隣に私も座る。


浅野『言いたくなければいいんだが…。

ご両親のこと、気の毒に思う。
ただ、僕が心配なのは…まぁ、お前のその笑顔がたまに、とても切なく見える時がある。


きちんと発散したのか…?自分の気持ちを誰かにぶつけたのか?』





一人海辺を散歩していると、誰かの話し声がする。

まぁ …と浅野君?

何してんだよ。俺は2人に気づかれないようにその場で様子を伺う。




『………。すごいね。浅野君は…。
人をよく見てる…。

突然だったんだ…。
夜、両親の勤務先から電話があって…。いてもたってもいられなくって。

そしたらもう、その場所は瓦礫に埋もれてて…。

辺りを探し回ったけど、ママとパパは見つからなくて。
しばらくしてから運ばれてきたママとパパに触れると、血が出て、もう、あの温かさはどこにもなくて…。

私を見ることも、名前を呼んでくれることもなくて…。』


浅野『…………。』

『でもね、お兄ちゃんもお父さん、お母さんもほんとに私を家族として迎えてくれてるの。だから、私はそれに応えなきゃいけない。私の…家族…になってくれた人たちに迷惑かけたらいけない………。』


その瞬間、フワッとあたたかい体温が私を包み込む。
/ 195ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp