第7章 あぶねぇ水着
カルマ『ねぇ、浅野君。俺と勝負しない?』
浅野『何のためにそんな事をする?』
カルマ『もちろん、今日の夜、まぁと2人で過ごす権利をかけて…とか。』
浅野『…。いいだろう。では、あのブイにタッチして、先に戻ってきた方が勝ち。どうだ?』
カルマ『おっけー!じゃぁ行くよ?』
何かはじまった…。私と榊原君たちは黙ってその勝負を見ている。
『おや、楽しそうな事をしていますね。では私も…。』
まるで今まで一緒にいたかのようにその人物は海へ飛び込んで行った。
荒木『おい…あれ…』
小山『何で…あの人がここに…。』
榊原『ま、ここはあの人の所有物だからね。』
『お兄ちゃんと浅野君、びっくりしすぎて溺れないかな…?』
瀬尾『俺なら見た瞬間溺死だな…。』
浅野『赤羽、その程度の速さ、僕に敵うと思っているのか?』
カルマ『こっからが本番じゃん?あんま調子のらない方がいいよ。浅野君。』
『おや、二人共、随分遅いね…』
カルマ&浅野『………………?!』
そう言って、二人を追い越し、ブイにタッチしてすぐさま私たちの元に戻ってきた人物。
それは、浅野君のお父さんで、私たち椚が丘中学の理事長先生だった。