第29章 学園祭の時間②
まぁからメールが来た!
俺はスマホを開く。
………。友達って誰だよ。倉橋ちゃん?矢田ちゃん?
いや、俺との喧嘩を悟られずにいるはずだ。となると、前の学校の友達か…?
はぁ…。
俺は【分かった。】
とだけ返信した。
浅野家ーー。
コンコンッ。
『はい?』
学秀『まぁ、僕だ。入っていいか?』
『どうぞ。』
学秀『夕食なんだが…何か食べれないものはあるか?』
『いや、特には…。しいて言うと馬刺しはあんまりかな…。』
学秀『フッ…。馬刺しは出ない。安心しろ。』
『だよねぇ〜。ごめんね。突然なのに夕飯まで…。』
学秀『赤羽と、何かあったのか…?』
『……。叩いちゃったんだ。お兄ちゃんを思いっきり。
いくら悪態つかれても手は出しちゃダメだよねぇ。』
学秀『まぁが手を出すなど、余程の事を言ったのか…あいつは。』
『ま、学校でも顔合わさないだろし、ちょうどいいかな。浅野君には感謝してる。ありがと。』
僕はまぁを見る…。
学秀『その…。嫌じゃなければなんだが…。下の名前で呼んでくれないか…?』
『えっ?そんなこと?いいよ。』
学秀『よかった…。なら、準備ができたらリビングに来てくれ。』
『うんっ!学秀。ありがと。』
学秀『あぁ…。』