第7章 すれ違い。
『待って!学秀!』
足早に進む学秀は、私の声に振り向く。
学秀『まぁ、あれが強者と弱者だ。
僕たち選ばれたものは強者だ。弱者には関わるな、いいな?』
『学秀…本気で言ってるの?』
私の問いかけを無視し、家までの道のりを歩く。
学秀『先に部屋に行ってくれ。』
そう言われ、学秀の部屋のソファに腰掛ける。
ガチャッ。
学秀が飲みモノを持ち、部屋に入ってきた。
学秀『まぁ、僕は、この学校の生徒会長だ。
僕は、この学校を父とは違う形で支配する。
まぁ、お前もこの学校にいる以上、幼馴染とはいえ、僕の支配下にある。
僕だけを見ていろ。』
『おかしいよ!私、学秀の事は大好きだよ!でも、E組の事だけは賛成できない!
みんなそれぞれ弱い部分がある!みんながみんな学秀みたいに強くない!
だから、理事長先生に話ししに行こ!』
学秀『まぁ、僕は父とは違う支配の形を望むが、唯一、E組の制度は僕自身、認めている。
弱者は強者によって支配される。これは僕の考えでもある。』
『学秀…。おかしいよ!学秀は意地悪言ったり、ちょっと腹黒いとこもあるけど、ほんとはすっごく優しいし、思いやりもある!だから…』
ドンッ!
壁に押し付けられる。
『まぁ…黙って僕の言うことだけを聞いていればいいんだ…』
そして、強引に唇を塞がれる。
抵抗しようにも、中学生の男子と女子の力の差は歴然だ。
厚い肉塊がまぁの中に滑りこみ、やがてまぁの舌を見つけると、逃すまいと執拗にからめ、吸い付き離れない。