第5章 思う存分イチャイチャしようよ
時計が12:00を表示する
日付は12/25
クリスマスだ
でも、あたしにとってはそれ以上に意味のある大事な日
カルマの誕生日
「カルマー」
「んー?」
「誕生日、おめでとう」
「ありがと」
何回目になるのかな、カルマにこうやって言うの
中3の時からだから、5回目か・・・
毎年毎年、1番に言いたくて12時になったら電話かけてたっけ
今年は一緒に住んでるから電話なんかかけなくても直接言える
嬉しい
「で、今年は何してくれんの?」
「なに?そのなんかしてもらうのが当たり前みたいなの」
「いっつもしてくれんじゃん」
カルマが後ろから抱きついてくる
大人しく腕の中に収まった
「ケーキ焼こうかなって」
「まだなんだ」
「うん、食べるの3時くらいでいいよね?」
「いつでもいいよ」
楽しみにしてるから、そう言って首にキスを一つ
「昔は全然料理できなかったのにね」
「ね、カルマと一緒に住むって決めた時に練習したの」
思えば、長かったなと思う
出会ってから今日まで
出会ってから5回目の誕生日ってことはもう5年間も一緒にいるってことだ
カルマの腕の中で体を反転させる
抱きついた、ずっと変わらないカルマの匂いがした
「大好き」
想いもずっと変わらない
笑って告げると、いつもと同じように頭を撫でる
腕を首の後ろに回して引き寄せる
なんの抵抗もなく屈んでくれたので、そのまま口付けた